大杉 漣



大杉漣が演じる刑事の堀部泰助は、主人公西の相棒、仕事の上の女房役だ。西とは中学からの同級生で妻も友人同士。妻を見舞いに病院に立ち寄る西に代わって張り込み中、堀部は殺人犯に銃撃され下半身麻痺の身に。前作『キッズ・リターン』で二人の若者が担った「生」へのテーマを引き継ぐのは大杉演じる堀部だ。妻子に見捨てられたショックで自殺も図った彼が、ふと執った絵筆によって「生」のエネルギーを獲得していく…。ダンディな殺し屋からひょうきんな中年男まで、幅広く確かな演技力は、大学を中退して入った劇団「転形劇場」時代に培われた。1973年、別役実・作の『門』で舞台デビュー。以来、88年の劇団解散まで『小町風伝』、『水の駅』、『地の駅』などに出演。映画は80年、高橋判明監督の「緊縛いけにえ」。同監督の「TATOO[刺青あり]」、中村幻児監督「ウィークエンド・シャッフル」(共に82)、周防正行監督「ファンシィ・ダンス」(89)、竹中直人監督「無能の人」(91)など彼を愛する監督は多い。北野武との出会いは93年の「ソナチネ」で、以来北野組の常連。51年、徳島県生まれ。


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