タイトル

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俯瞰から見つめる…
「生きない」ではほとんどのシーンでキャメラポジションを俯瞰に設定して、撮影されている。これは清水監督の、「映画に登場する人物の感情やその移り変わりを、表情や芝居だけでなく人と人との間に流れる空気を俯瞰から撮ることで表現できないかと思った」という演出意図にもとづいている。
 
音楽にMAYA…
音楽にはフォルクローレ(南アメリカのアンデス地方に住むインディオの民族音楽)を使用したいという清水監督たっての希望で、フォルクローレを演奏するグループMAYAが抜擢された。“明るく楽しそうなのにどこか悲しい”旋律が、「生きない」の登場人物にダブり、とても映画的な効果を上げている。
 
テーマの1つ…
タイトルの「生きない」は、黒沢明の「生きる」のパロディーのように聞こえるかもしれないが(実際そうなのだが)、他にも「もののけ姫」のキャッチコピーである“生きろ”、新藤兼人の「生きたい」など比較の対象となるものは多い。またジェームズ・キャメロンの「タイタニック」やアッバス・キアロスタミの「桜桃の味」など、人の“生と死”を扱った作品が話題になっている。今回清水監督は作品の中でドラマ性をはらみながらも、独特な乾いたトーンで死生観というテーマを撮りきることに成功している。


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