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 昨年秋から準備してきた作品の撮影初日。いつもの事だが、クランク・インする時はスタッフの間に妙な緊張感があるものだ。しかし、この清水組はリラックスしたムードでファーストカットの準備に入る。初監督となる清水監督も初日というのに堂々としていて、非常に頼もしく見える。
 全編沖縄ロケ、しかも短い期間でのロケで一番気掛かりだったのは沖縄の天候だが、予報もはずれ見事な快晴。撮影初日は映画のバスツアーが始まる那覇空港から、しかも晴天という狙い通りになった。撮影も順調に進み、観光バスがツアーにスタートするという空港のラストカットの撮影になった時、突然バスがエンストしてしまう。停めたまま冷房をかけたのが原因でバッテリーがあがってしまった。他の車からチャージしてもらったりもしたがいっこうにエンジンはかからない。日が傾き始める。監督の「皆で押せば走った様に見えないか?」との提案でそうする事に(カメラは車内にある)。きっかけの合図に手の空いたスタッフが一斉にバスを押して、車が動いたよう見せかけ撮影終了。安心は禁物気を引き締めてと思い直す。


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