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2015 7/22

 第68回ロカルノ映画祭「ライモンド・レッツォニコ賞」(ベスト・インディペンデント・プロデューサー賞) 受賞のお知らせ

 

8月5日から15日までスイス・ロカルノで開催される第68回ロカルノ国際映画祭において、弊社オフィス北野が「ライモンド・レッツォニコ賞」(ベスト・インディペンデント・プロデューサー賞)を授与されることになりました。

2002年に設立されたこの賞は、重要なインディペンデント映画プロデューサー、又は製作会社に授与されるもので、「リスクを負って映画作家をサポートしてきた勇気を讃えることを目的とする」と規定されています。過去には『ラスト・エンペラー』のジェレミー・トーマス(英国)、『愛、アムール』のマルガレート・メネゴス(フランス)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のアーノン・ミルチャン(米国)、『ゾディアック』のマイク・メダヴォイ(米国)、『アンダーグラウンド』のカール・バウムガルトナー(ドイツ)等々のプロデューサーが受賞しており、日本からの受賞者は初めてとなります。

この受賞について北野武に伝えたところ、「良かったね」と共に今回の受賞を喜んでおります。

授賞式は8月6日21時30分(現地時間)、映画祭のメイン会場である屋外劇場ピアッツァ・グランデで行われ、私ほかプロデューサー陣が出席する予定です。また、本賞受賞の記念上映として、北野武監督作品『HANA-BI』、『Dolls [ドールズ]』、ジャ・ジャンクー監督作品『青の稲妻』が映画祭期間中に上映される予定です。

株式会社オフィス北野
代表取締役 森 昌行

【ロカルノ国際映画祭】
スイス南部、イタリア語圏であるティツィーノ州のロカルノで開催される国際映画祭。1946年に第1回が開催された。オフィス北野製作作品としては1998年に清水浩監督作品『生きない』がコンペティションで上映され、アキュメニカル特別賞を受賞。2002年にはアボルファズル・ジャリリ監督作品『少年と砂漠のカフェ』がコンペティションで上映され、審査員特別賞を受賞した。また1999年には『菊次郎の夏』が特別上映され、同作のメイキングである篠崎誠監督作品『ジャム・セッション』が上映されている。

 

ロカルノ国際映画祭 プレスリリース訳

オフィス北野が「ライモンド・レッツォニコ賞」を受賞

日本の製作会社、オフィス北野が、インディペンデント映画製作の領域において最も重要な役割を果たしているという意味において、表彰されることになりました。

1988年、オフィス北野は、北野武、及び彼と関係のあるコメディアンのテレビ出演のマネージメントを行うタレント事務所として設立されました。1991年、北野の3本目の監督作品『あの夏、いちばん静かな海。』より製作会社としての活動を始め、その後、この監督兼俳優の全ての作品を製作してきました。その後、社長の森昌行のイニシアチブにより、オフィス北野は清水浩監督の『生きない』(1998)を初めとして、他の日本の監督の作品の製作を開始しました。ほぼ同じ頃、北野武監督第1作『その男、凶暴につき』(1989)に参加し、ホウ・シャオシェンの3作品を共同プロデュースしてきた市山尚三がオフィス北野に加わり、2000年以来、ジャ・ジャンクーとのコラボレーションを開始しました。最初の作品は『プラットホーム』(2000)で、その後『青の稲妻』(2002)、『世界』(2004)、『四川のうた』(2008)、『罪の手ざわり』(2013)、『山河故人』(2015)が続きます。2001年には、イランの監督アボルファズル・ジャリリの『少年と砂漠のカフェ』を製作。この作品はロカルノ映画祭コンペティションで上映され、審査員特別賞を受賞しました。様々な映画を製作・配給することに加え、2000年、オフィス北野はインディペンデント映画を称揚することを目的とする映画祭「東京フィルメックス」を創設しています。

ロカルノ映画祭アーティスティク・ディレクターのカルロ・チャトリアンは、以下のようにコメントしています——-「私たちはここ数年間ヨーロッパの映画製作の状況を追ってきましたが、今年は非常に興味深い地域の製作会社を選び、オフィス北野の20年間に対して敬意を払うことを決定しました。私たちはもちろん(北野武という)日本の監督兼俳優の作品を愛していますが、この授賞の理由はそれだけではなく、オフィス北野が若い日本の監督たち、そしてジャ・ジャンクーのような重要な監督たちをサポートしてきたことによるものです。この賞は、プロデューサーや製作会社が行ってきたことを広く認識させるとともに、彼らが選んできた道を継続することを願うためのものです。オフィス北野は、この両面について完全に当てはまる製作会社であり、私たちはその輝かしい未来を願いたいと思います」

オフィス北野の代表・森昌行とプロデューサーの市山尚三がロカルノに来場し、観客とのトークが行われます。また、トリビュートとして北野武監督の『HANA-BI』(1997海外公開)、『Dolls [ドールズ]』(2002)、ジャ・ジャンクー監督の『青の稲妻』(2002)が上映されます。

ライモンド・レッツォニコ賞は2002年に、約20年間ロカルノ映画祭の会長を務めた人物の名を冠して創設されました。この賞はスイス・ミヌジオ市の協賛によりインディペンデント映画界におけるプロデューサーに与えられるもので、映画製作において授賞に値する役割を果たしたことにスポットライトを与えるとともに、リスクを負って映画作家たちをサポートしてきたことにトリビュートを払うというものです。過去のライモンド・レッツォニコ賞の受賞者には、パウロ・ブランコ、ルート・ヴァルトブルガー、製作会社アガト・フィルムズ、マルティーヌ・マリニャック、メナヘム・ゴーラン、アーノン・ミルチャン、マルガレート・メネゴス、そして2014年の受賞者であるシー・ナンサンが含まれています。