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10/06/15

6.12『アウトレイジ』初日舞台挨拶レポート!

6.12 北野武監督、7年ぶりとなる待望のバイオレンス・エンターテイメント大作『アウトレイジ』がついに公開!これを記念して、北野作品初出演となる豪華出演陣が、最後の大集結!!"全員悪人"の男ばかりが並ぶ、圧巻の初日舞台挨拶の模様をレポート!

※一部ネタバレ発言を含みますので、ご注意ください。

司会:佐々木明子(テレビ東京アナウンサー)
登壇者: 北野武監督、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、國村隼、杉本哲太、塚本高史、中野英雄、石橋蓮司、小日向文世

司会:
本日は『アウトレイジ』の初日にお越しいただきましてありがとうございます。
第一回目の上映が終了し、これから初日舞台挨拶を行いますが、みなさん、映画はいかがでしたか?
本作は、北野武監督が久しぶりに本格的なバイオレンスに挑み、また監督と初顔合わせばかりの、豪華な男性キャストが勢揃いしたことでも、大きな話題となっていました。
では、その豪華出演者の皆様にご登場いただきます。お一人ずつご挨拶をお願いします。

椎名桔平:
本日はお忙しい中、『アウトレイジ』を観にきていただきましてありがとうございます。
この映画は去年の秋、3ヶ月ほどかけて撮影しました。初めての北野組でどんな現場なのかと思っていましたが、本当にスピーディで、大体撮り直しをしないという感じの、失敗は自分で申告して「もう一回やらしてくれ」って言わなければできないっていうような・・・、そんな現場で非常に緊張感がありました。
今思い返してもあっという間の、楽しい楽しい撮影でした。観ていただいてどうでしたか?(場内拍手)
監督に代わってお礼申し上げます(笑)。

加瀬亮:
今日はありがとうございます。初日からこんなにたくさんの方に来ていただいて、非常に嬉しく思っています。今回は初めて北野組に参加させていただいて、非常に光栄でした。ただ役柄とは違って、こういうメンバーでしたので、かなり緊張しながら演じました。でも今、拍手をいただいて、とても安心しました。ありがとうございます。

三浦友和:
こんにちは、ズルい役ですいませんでした(笑)。でも本当に一番ズルいのはね、加瀬くんなんですよ、実は。もうあと半年もしたら、加瀬くんにやられるんじゃないかな、と思うような。(加瀬くん演じる石原が)一番極悪だと思ってますけど(笑)。

北野組初体験で、非常にやりがいのある楽しい仕事でした。今日はどうもありがとうございます。

國村隼:
本日はありがとうございます。ライトで奥の方のお客さんは見えないくらい、たくさん入ってくださって、『アウトレイジ』初日からたくさん来ていただいて、ありがとうございます。

今回は本当にいろんなことに対し、意地汚~い男をやらせていただきました。冷えたスパゲティもなかなか美味しいものです。今度是非試して下さい(笑)。今日はありがとうございます。

杉本哲太:
今日はどうもありがとうございます。僕も北野組初参加で、緊張して現場に行っていたのを思い出しますが、今思うと楽しかったです。

司会:
杉本さん、監督の印象はどうでしたか?

杉本哲太:
怖かったです(笑)。北野監督となかなか喋る機会がなくて・・・、いつも監督は演出されるときも割とボソッとおっしゃるので・・・すごく耳をピッと立てて、監督が何をおっしゃるのかなと、常に聞き耳立てながら現場にいたという感じでした。

塚本高史:
今日は皆さんありがとうございます。僕がボッタクリをしなければ良かったんでしょうねえ・・・(笑)。でも最初の方で殺されてしまうんで、一応僕も出ていたっていうことを(アピール)(笑)。

今回たけしさんと一緒にお仕事させてもらって、こんな素晴しいキャストの方々とここに今立たせてもらっていることが光栄です。どうもありがとうございました。

中野英雄:
今日はどうもありがとうございます。僕も北野監督とは初めてだったのですが、一応僕はVシネばかりやってるもんですから、「得意分野だ!」と堂々と入っていったんですけど、素晴しい俳優さんを前にしてもろくも(虚栄心を)潰されてしまいました(笑)。

とっても緊張感のあるいい現場で、楽しいひとときでした。

石橋蓮司:
今日はどうもありがとうございました。是非お友だちにも勧めていただきたいと思います。「観ない」って奴がいたら、「なんだバカヤロー!」ってぶん殴っちゃってください(笑)。この作品を話題にするときには、どんな内容になろうとも語尾に「なんだバカヤロー!」をつけていただければ、スムーズに話ができるんじゃないかと。ここ新宿歌舞伎町では今日から「なんだバカヤロー!」の大合唱が流れるように期待しております。どうも、ありがとうございました。

小日向文世:
本日はありがとうございました。監督を始め、こうやってみんなが揃うのは実は今日が二回目なんですけど、改めて皆さんの顔ぶれを見ても、本当にここに自分がいるのが・・・、よく呼んでいただいたな、と本当につくづく思っております。本当に監督に感謝しております。
監督は精力的にこの『アウトレイジ』の宣伝活動などたくさん出てらっしゃって、本当にこの映画がたくさんの方に観ていただければいいな、としみじみ思っております。どうか宣伝よろしくお願いします。

司会:
それでは北野監督、いままで皆さんのコメントについて、そしてこの映画に対する思いをお聞かせください。

北野武監督:
どうも、ありがとうございました。監督の山田洋次です。(場内爆笑)
かつて何本か、まるっきり入らない映画を撮ってしまいまして、プロデューサーとかいろんな人に「頼むからお客の入る映画を撮ってくれ」って言われて、「あなたはヤクザ映画が得意なんだから」ということで撮ってみました。前と違ってまるっきりストーリーとかメンバーを替えて、かなりエンターテイメントな色を濃くしてやったんですが、こういったキャリアのある役者さんを揃えると本当に楽なもんで、何も言わなくても勝手にやってくれるんで本当に有り難かったです。編集してるときに、撮ってるときには気がつかない良さがじゃんじゃん出てきたり。石橋さんがこんな可笑しい人だとは思わなかった、とか。あれほど殴ったり酷い目に合わせてるのに、あれほど笑われる人ってのは本当に一番かわいそうだなぁという感じでしたけど(笑)。
この映画のために俺はテレビだけで60本くらい、「ぴったんこカンカン」までやっちゃったりなんかして。やってる映画とやってる(宣伝の)内容がまるっきり違う。ドン・キホーテまで行ってポスター貼ったときにはどうしようかと思いました(笑)。
でも本当に初日から入っていただいて、感謝してます。ありがとうございました。

司会:
確かに、石橋蓮司さんは本当に痛い役をされていて・・・、実際にはどうでしたか?

石橋蓮司:
子どもの頃から、どちらかと言うといじめっ子だったんですが、今回いじめられる役をやらされまして、いじめられっ子の心境が本当に良く分かりました。決して復讐をしようなどとは思いません。常に平和になっていてくれりゃあいいなあと思ってるのに、なんでこんなにいじめられるかよくわかりません(笑)。台本にないところもどんどん足されて、これは最後、生身でこの撮影を終われるんだろうかと恐怖を感じておりました(笑)。

司会:
どんどん台詞が加わっていくという点では、加瀬さんもそうだったと伺いましたが。

加瀬亮:
はい、途中からいろいろ・・・あのー・・・(笑)。多分あんまり(自分がヤクザっぽくないので)・・・、監督もどうしていいか分からなかったと思うんですけど・・・、それをいろいろ工夫していただいて。いろいろ付け加えてなんとか成立させていただきました。

司会:
監督、やはり今回はどんどん付け加えたくなるような方がたくさんいたわけですね?

北野武監督:
メンバーが全部主役で、全部脇役という考えで映画作ったんで、時々「この人ちょっと足りないな」とか「前に出そう」ってやってたのが、今度は自分の出番が少なくなっちゃって。「じゃあサウナは俺が殺しに行こう」、とか変更しました。あれ本当は椎名さんの役だったんですけど(笑)。その役俺にくれる?って。その代わり、椎名さんにはひどい殺され方をしてもらいましたので。いろいろ考えたらうまくバランスが取れたと思いますよ。

司会:
椎名さん、そんな美味しい役を取られていたんですね。ご存知でしたか?

椎名桔平:
いえ、いま初めて聞きました(笑)。あのシーン、かっこいいな~と思ってたんですが・・・、そうなんですか?!

司会:
この映画は激しい痛みを感じさせる、リアルなところがたくさんありますが、いかがでしょうか?

北野武監督:
バイオレンスの映画は大体殴ったり蹴ったりするんですけど、自分では、あんまりこういうやり方はしないんだろうってのを書き出して、そこから逆算して。また殴ったり蹴ったりしてるばっかり、って言われるのも嫌で。最後の方では、「ちょっとこれ気持悪いな」っていう感じが映像として出ていたと思います。とにかくいろんなことをやりました。

司会:
実際に暴力ではない部分では、小日向さんも実はひどい暴力をふるっていましたね。

小日向文世:
結果的にそういうふうに監督が書いてくださって。僕はとにかく大学のボクシング部の後輩っていう設定なんで、マル暴なんですけど、監督との絡みはなかなかこう、キツく突っ込むことができなくって・・・。でも監督には「マル暴なんだからもう少しコワモテでいってくれ」って結構具体的なアドバイスをいただきまして。取り調べのときに胸ぐらを掴むんですけど・・・、ちょっともう・・・目が見れなくて。
監督ってとってもシャイな方で、現場でもなかなか目を合わせてくれないんですよね。挨拶をしようと思ってもなかなか・・・(監督としてスタッフと一緒にいて)どこにいるんだかわからなかったり。結局撮り終わってから「お疲れさまでした」って、「おはようございます」を言う前に「お疲れさまでした」って言ってるような感じでした(笑)。ですから、面と向かって芝居するとこっちも緊張して。本当にドキドキの毎日でした。

司会:
監督、現場ではシャイでいらしたんですか?

北野武監督:
私はホモじゃないんで・・・、女優さんだとやたら付け回すんですけど(笑)。

司会:
石橋さん、その場で台詞が変ったり、現場の緊張感などはいかがでしたか?

石橋蓮司:
ずっと若いときからこういう役をたくさんやっておりましたので、今回は北野監督のこのモダンな映画の中に70年代の金子信雄みたいなヤクザを入れてみようかな、というふうな感じで、ちょっと泥臭いヤクザをやってみようと。できれば皆さんに愛されるヤクザをやりたいな、ということでちょっと可愛いめにやってみました。

司会:
三浦友和さん、監督から何か指示などはありましたか?

三浦友和:
監督からは・・・、何があったんだろう。ほとんど指示をしてくださいませんでした。見放されてる・・・?!、というか。以上です(笑)。

司会:
それだけ任されていたということですね。國村さんはいかがでしたか?

國村隼:
私もそういえば現場では監督からは、別に特に・・・、ねぇ。(三浦友和と顔を見合わせて)僕たち、言われてないね(笑)。

司会:
杉本さんは?

杉本哲太:
ほとんど、何も(笑)。

司会:
塚本さんは?

塚本高史:
僕もないですね、はい(笑)。

司会:
ということは、あの演技は皆さんが作り上げたという感じなんですね?

椎名桔平:
そうですね・・・、僕はベッドシーンがありまして、6時間かけて入れ墨を描きまして。さあベッドシーンだと思ってカメラの前に入っていって、そのとき監督がいらしてカメラアングルなんかを指示をしてるんですけど、モニター前に移動されて、あとどうしようかなっていうときに、一言だけ「監督からです」って助監督さんが来て、「普通にやって」って。「普通にやって」って言われても困っちゃったんですけどね。まあやりましたけど(笑)。

司会:
じゃあ、あれが「普通に」?

椎名桔平:
あの役としての「普通」ですね!

司会:
監督は、あそこは満足のいく演技でしたか?

北野武監督:
絡みというかセックスシーンというのは、ある映画に出たときにヒドい目に遭いまして。監督とスタッフが女優さんと私に見本を見せるんですけど、デブの男二人の絡みを見せて、「この役は私だ」とか「女優さんは僕だ」とか言ってのたうち回ってるわけですよ。それはもう地獄絵図でして・・・、見ててこの業界やめようかと思いましたけど(笑)。

司会:
中野さんは、ものすごく激しく言い合う場面がありましたね。

中野英雄:
もう監督は何も(指示も)なく、笑ってました。あんな激しいシーンを一生懸命やってるんですけど、ご本人はゲラゲラ大笑いしてました。

司会:
でも監督とのやり合いですから緊張しました?

中野英雄:
本番前までは監督はカメラの前にいなきゃいけないので、代わりの方が目の前にいるんですね。なので、監督がポッと入ってきたときは一瞬ドキッとしました。

司会:
それでは最後に、この映画の醍醐味、メッセージをお願いします。

椎名桔平:
北野組は本当に無駄なテイクを撮らないし、研ぎすまされた緊張感の中でこういった大先輩含めて俳優が芝居する、そういう緊張感が本当に画面に出ています。北野組に台本はないって聞いていたのですが、実際はありまして。だけどしょっちゅう変わったりする。
例えば僕と加瀬くん、若頭でたけしさんの組長を慕うっていう関係性ですけど、当然加瀬くんも僕を先輩として慕ってくれてると思ってたんですよね、途中までは。でも途中からなんかおかしいな、と思って。そしたら加瀬くんが"そういう人"になって・・・、みたいな(笑)。
だからいつ変わるか分からない人間関係が渦巻く中で、みんなそれぞれ頭を悩ませて役を作っていった現場だと思います。こんな現場他にあんまりないんじゃないかな、と思います。いろんな人に観てもらいたいので、是非宣伝の方もよろしくお願いします。

加瀬亮:
今まで北野監督の映画をいろいろ観てきて、本で言うと行間を読むような映画が多いと思うのですが、今回出来上がった作品を見て、行間なんてまったくないエンターテイメントが出来たと思います。
本当に監督の中でも新しい挑戦だったと思いますし、それが自分にとっても新鮮でした。是非多くの方に広めて、女性の方も「男たちバカだな」と思って楽しんでくだされば、と思います。今日はありがとうございました。

三浦友和:
R指定(R-15)が付いてるそうですが、殴っても殴っても殴っても平気で立ち上がってくるようなテレビドラマの方がよっぽど問題あるような気がしてるので、「暴力っていうのはこういうもんだ!」ってことをきちんと見せた映画だと思います。是非他の方にも勧めていただきたいと思います。ありがとうございました。

國村隼:
ご覧になった後なので言っても大丈夫でしょうが、今回非常にエグい暴力シーンがたくさんありますけれど、その後になぜかとてもアーティスティックな、芸術的な映像がポンと入るような、非常に何か不思議なバランスがあるんです。あとは、こんな男たちでも見ているうちにだんだんなんか可笑しくなってきちゃって、僕なんかよく笑っちゃったんですけど、いろんな意味で、あらゆるエンターテイメントの要素がキレイに、バランス良く、しかしオリジナリティをもって入ってる映画じゃないかなと思います。
是非僕と同じように感じてくださるお客様は、今日だけでなく明日明後日、またお友だちいっぱい連れて、何回も劇場に来ていろいろ楽しみを見つけてみて下さい。どうもありがとうございます。

杉本哲太:
これだけ登場人物がいますので、その人物人物の見方で観るとまた面白いんじゃないかな、と思います。是非何度も何度も観てみてください。よろしくお願いします、ありがとうございました。

塚本高史:
(時間が迫ってきたため)短めということなんで・・・、明日も観に来て下さい!ありがとうございました。

中野英雄:
おそらくここにいる全員が魂を込めてやった作品だと思っております。なので、お友だち誘って観に来て下さい。お願いします!

石橋蓮司:
お客さんが入らないで、北野監督が「もう監督やらない」って言い出しちゃうと困るんで。北野監督と折角出会えたので、まだ2、3本一緒にやっていきたいと思っています。是非映画をヒットさせてやってください。よろしくお願いします。

小日向文世:
僕もまだ一回しか観ていなくて、息付く暇もなく終わってしまったんで、2度3度と観たい、とにかくじっくり何度も観たい映画になっております。是非皆さんも何度か足を運んでご覧になってください。よろしくお願いします。

北野武監督:
一応バイオレンスの映画になってるんですけど、構造的にはヤクザではなく一般社会に当てはめてみると、自分が登場人物のどれに当たるかとか、「あいつは加藤の役だ」とか「あいつは木村だ」とかそういうことが意外に分かったりして。暴力とかそういうのを抜きにすると、日本の社会構造はわりかしこんなような感じで動いてる可能性もある。そんなことを思って観ても面白い映画だと思います。この映画を2回見て"癌が治った"とか、"階段が上れるようになった"、"家出した息子が帰ってきた"とかですね、いろんな良い事がありますから(笑)、よろしくお願いします。

速報!第63回カンヌ国際映画祭レポート! 10/05/18

速報!第63回カンヌ国際映画祭レポート!〜レッドカーペット・日本マスコミ取材

5月17日(月)22時過ぎ(現地時間)、北野監督が正式GALA上映の会場である"GRAND THEATER LUMIERE"に到着。今回はコンペティション部門での上映ということもあり、黒いタキシード姿でレッドカーペットに登場しました。映画祭カメラマンのリクエストに答えつつ、両サイドからのフォトコールに片手を上げて挨拶するなど、終始リラックスした様子でレッドカーペットを進みました。

上映会場では2300の客席がすべて満席となった中、スタンディングオーペーションで迎えられ、少しはにかんだ表情を見せていた監督。席についても鳴り止まぬ大歓声に、手を上げて答えていました。
上映後にも、場内は5分以上も大きな拍手で包まれ、確かな手ごたえが感じられる上映となったようです。

その後、移動して行われたレセプションパーティでは、日本マスコミ向けの取材も実施。
まずは「お客を見事にKOしたね。半分ぐらい途中で出る人がいるかと思っていたけど、出る人はいなかったからね。けれど、よくぞこのバイオレンス映画をカンヌが選んでくれたと、感謝感激だね」とコメント。
ベネチア映画祭では最高賞を受賞したり、数々の国際映画祭を経験した中での今回の手ごたえを聞かれると、「拍手の長さなんかを考えると、(自身の映画祭上映作品の中で)ベスト4に入るんじゃないかな」と話すも、"コマンドゥール賞"(フランス芸術文化勲章)受賞後のプレッシャーについては「こういった作品をコンペに選んでもらっただけで栄誉なこと。その上に賞なんて、図々しいよ。」と終始冷静に答える北野監督。
ちなみに、、、前回のカンヌ(60回開催記念セレモニー)では、チョンマゲ姿で登場したが今回は?と聞かれると、「暴力を扱った映画で、さらにふざけたりすると、それこそ暴力になっちゃうからね。」とジョークを封印!ビシッとキメた黒いタキシード姿で臨んだ北野監督でした。

速報!第63回カンヌ国際映画祭レポート! 10/05/18

速報!第63回カンヌ国際映画祭レポート!〜公式記者会見

5月17日(月)昼頃(現地時間)、北野監督の公式記者会見が行われました。
予定より少し遅れて開催された記者会見には、アジアのマスコミだけでなく、欧米からのマスコミも多く集まり、各国のジャーナリストから次々と質問が投げかけられました。
その主な内容をレポート!

質問:
ヤクザ映画でカンヌに帰ってきてもらいとても嬉しい。しかし、今までとは違うヤクザ映画だったので驚いた。
そして、またどうしてまたバイオレンス映画を撮ったのか?

北野監督:
初めは「バイオレンス映画ばかり撮っている」と言われたので、暴力映画をやめた。そうすると、今度は「なぜバイオレンス映画をやめたのか」と言われたので、今回はまたバイオレンス映画を撮った。ただ、前と同じ物は撮りたくなかったので、台詞を多くしたり、分かりやすい構成にするなど、今までと違ったものを追加していった。自分的には進化したバイオレンス映画だと思う。

質問:
ギャング映画でインスピレーションを受けた作品は?

北野監督:
深作欣仁監督の「仁義なき戦い」はとても好きで良く観ていた。だけど、手持ちカメラの深作さんと自分とはスタイルが違う。だから、インスピレーションを受けたとすれば、"深作さんのようには撮らない"ということを意識して撮影したということかも知れない。

質問:
他の国のバイオレンス映画からの影響は?

北野監督:
「グッドフェローズ」や「ゴッドファーザー」は好きで大ファンだが、あの世界感を日本人がやる訳にはいかない。だから日本のヤクザ映画を撮っている。

質問:
カルティエ現代美術財団での展覧会など、映画だけじゃなくコメディアンとしての活動もフランスで紹介された。若い人にも人気だが、どう思うか?

北野監督:
いつも振り子のように生きないといけないと思っている。極端なことをしたら、また逆の極端なことをする。10の暴力が10の愛に変わるように。
だけど、振り子じゃなくてブランコのように1週周るのは嫌だね(笑)。
そして、いつもアンテナをはりめぐらせ、いつも自分であらゆる物を消化したいと思っている。

質問:
新しく映画を作るに当たって、どういう作り方をするのか? また、最初から映画祭などを意識しているのか?

北野監督:
新聞の漫画のように、4コマから考えている。起承転結。そこから枝葉を広げていく。
そして、自分が監督を始めた頃は、カンヌもヴェネチアも知らなかった。だけど今は、なぜかこのような状態にいる。自分は、浅草でスタンドアップコメディをやっていたら、いつしかTVに出演していた。今もそのような気分に近い。
また、今回も、最初からカンヌを意識して『アウトレイジ』を作ってはいない。意識していたら、こんなバイオレンス映画にはなっていない(笑)。


今後の情報は、また到着次第お届けします!

速報!第63回カンヌ国際映画祭レポート! 10/05/18

5/12(水)より開幕中の「第63回カンヌ国際映画祭」に、ついに北野武監督が登場!

久々のコンペティション部門への出品とあって、各国記者や観客から注目&歓迎を受けた模様です。
今後、カンヌからの情報が到着次第更新します。お楽しみに!

10/02/20

2.18完成報告会レポート

北野武監督最新作『アウトレイジ』堂々完成!!
悪(ワル)の世界に魅せられた11人の【アウトレイジたち】
=極悪非道の悪(ワル)い男たち遂に現る!
容赦ない【悪(ワル)】の魔力を大いに語る!

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2010年2月8日。"北野武監督最新作『アウトレイジ』の全貌が遂に明らかになる"と、多くの報道陣が固唾をのんで見つめる中、男たちはやって来た。仕立てのいいスーツに身を包み、静かに壇上に登っていく男たち。会場には、一気に【悪(ワル)】の匂いがたちこめた。"なにかが起こりそうだ!?" そんな予感に胸躍らせるような緊張と興奮の熱気が、瞬く間に会場を満たした。フラッシュライトの洪水に襲われる男たち。それもそのはず、壇上には日本を代表する豪華個性派俳優たち11人が、ずらりと並んだ。左から塚本高史、杉本哲太、國村隼、北村総一朗、三浦友和、北野武監督(ビートたけし)、椎名桔平、加瀬亮、小日向文世、石橋蓮司、中野英雄。彼らは『アウトレイジ』の主要キャストであり、極めつけの【悪(ワル)】を演じた男たちだ。

北野武監督はこの10人(ビートたけしを除く)を「今回は一度も組んだことのない役者さんとやってみようということで、私が"この人だ"と言った人に集まっていただきました。僕はもともと撮影は速いんですが、いままで以上に速くできたのは、あまりダメ出しせずにできたからで、役者さんは、このクラスになるとすごいなぁって思うぐらい、ほとんど問題なくパッパパパッていったし、その通りのできあがりでした」と紹介し、絶賛した。

そして紹介された10人は・・・数日前に完成した『アウトレイジ』を目にしたばかりの衝撃、興奮、感動の声を監督と報道陣にリアルにぶつけた。「すごい映画です。たまりません」と言い切ったのは北村総一朗。「ヨダレが出そうなぐらい気持ちのいい映画」と椎名桔平。【悪(ワル)】たちをも震わせ、唸らせ、魅せた『アウトレイジ』の魔力の全貌は、上記動画で明らかに!!