昭和流れうた

作品名

昭和のヒットソング『昭和流れうた』を紐解く

日本の音楽史における昭和の歌謡曲は、国民に愛され、世代を超えて歌い継がれる名曲の数々を生み出しました。中でも、昭和40年代にリリースされ、大ヒット曲となった「昭和流れうた」は、その哀愁漂うメロディーと普遍的な歌詞で、多くの人々に共感され、今もなお親しまれています。 「昭和流れうた」の誕生秘話は、何気ない日常の出来事から始まります。当時、作曲家の平尾昌晃氏は、故郷の九州に帰省した際、ある老婦人に「自分の半生を歌にしてほしい」と頼まれました。平尾氏は老婦人の話を聞きながら、「昭和の流れの中で、老若男女がそれぞれの思いを胸に生きてきた姿」をテーマに作曲を開始しました。 歌詞は、老婦人の半生をベースに、平尾氏が昭和という時代の世相や人情を反映させたものとなっています。「昭和生まれのあんたには 昭和生まれの苦労があるだろ」というフレーズは、昭和という時代を生き抜いた人々の共通の想いを代弁しているかのようであり、多くの人の心に響きました。 「昭和流れうた」が世に出たのは、1971年のこと。シングル盤の発売と同時に、ラジオやテレビ番組で頻繁に流され、瞬く間に大ヒットを記録しました。歌手の青江三奈氏の哀愁を帯びた歌声も、この楽曲の魅力をさらに引き立てました。 「昭和流れうた」は、その後も歌い継がれ、多くのアーティストによってカバーされています。その中には、美空ひばり氏、五木ひろし氏、森進一氏など、日本の歌謡界を代表するそうそうたる顔ぶれも含まれています。まさに、昭和を代表する国民的ヒットソングとして、時代を超えて愛され続けているのです。