長谷川伸

作品名

『おしどり喧嘩笠』徹底解説

『おしどり喧嘩笠』とは? 『おしどり喧嘩笠』は、河竹黙阿弥作の歌舞伎狂言で、古くから言い伝えられた伝説をもとに作られた世話物である。初演は、安政6年(1859年)2月に江戸中村座。元々は『山の端土産おしどり笠』という題名だったが、後に『おしどり喧嘩笠』に改題された。 『おしどり喧嘩笠』のあらすじは、播州赤穂の領主・浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけた事件(赤穂事件)を題材にしている。赤穂事件は、浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけたことで、浅野内匠頭は切腹、赤穂藩は改易、赤穂浪士たちは仇討ちをするという事件である。 『おしどり喧嘩笠』では、赤穂事件を題材にしながらも、浅野内匠頭や吉良上野介は登場せず、赤穂浪士の一人と、その妻(おしどり)が主人公となっている。おしどり夫婦は、赤穂浪士の仇討ちを応援しているが、仇討ちが成功したことで夫は討死し、おしどりは夫の仇を討つために吉良上野介の屋敷に乗り込む。
作品名

恋と霧笛と銀時計 ~宝塚歌劇団による舞台演目の魅力~

宝塚歌劇団による舞台演目「恋と霧笛と銀時計」は、1983年(昭和58年)と2012年(平成24年)に上演されたミュージカルである。この演目の原作は、1981年(昭和56年)に発表された佐藤愛子の小説「恋と霧笛」である。 舞台は昭和初期の瀬戸内海の小さな島に暮らす人々を描いたもので、島へ赴任してきた教師と島の少女の悲恋、それを取り巻く村人たちの人間模様を通して、恋の美しさと儚さを描き出した作品である。 物語は、主人公の教師、村崎春樹が島に赴任してきたところから始まる。村崎は島の少女、夏木渚と出会い、二人は恋に落ちる。しかし、渚の父親は娘の幸せを願い、村崎を島から追い出してしまう。 その後、村崎は渚を忘れようと、東京で別の女性と結婚する。しかし、しばらくして渚が病に倒れたことを知り、島へと駆けつける。渚は村崎の腕の中で息を引き取り、村崎は渚の死を悼みながら島を去る。 「恋と霧笛と銀時計」は、昭和初期という激動の時代に翻弄される人々の恋と人生を描いた作品であり、宝塚歌劇団による舞台演目として、その美しさと儚さを余すところなく表現している。