茨城の郷土料理「しょーびき餅」とは？

モノの名前

2024.01.30

「しょーびき餅」とは、茨城県の中央から西の地域に伝わる郷土料理です。焼いた餅の上に塩引き鮭をのせて食べます。正月三が日の朝に、雑煮の代わりに食べるのが一般的です。「しょーびき」は「塩引き」がなまった言葉で、「しょーぴき餅」や「塩引餅」とも呼ばれます。

しょーびき餅の歴史は古く、平安時代末期にまで遡ると言われています。当時は「しょうゆ餅」と呼ばれており、醤油で味付けされた餅を指していました。その後、江戸時代になると「しょうびき餅」と呼ばれるようになりました。

しょーびき餅は、茨城県笠間市が発祥の地とされ、平安時代末期に笠間城を築いた藤原秀衡が、兵士たちに配ったのが始まりと言われています。また、しょーびき餅は、農作業の合間に食べるおやつとして親しまれ、昔から茨城県民に愛され続けてきました。

しょーびき餅の由来は、その名の通り「餅を醤油で引き伸ばす」という製法にあります。もち米を蒸してついた餅を、醤油に浸して引き伸ばしながら作られるため、薄くてやわらかい食感が特徴です。

しょーびき餅は、茨城県を代表する郷土料理として親しまれており、県内各地のスーパーや和菓子店などで販売されています。また、茨城県笠間市では、毎年11月に「しょーびき餅まつり」が開催され、多くの人でにぎわっています。

しょーびき餅は、そのまま食べても美味しいですが、アレンジして食べることで、さらに美味しくいただけます。

定番の食べ方は、きな粉や砂糖を絡めて食べる方法です。きな粉の香ばしさと砂糖の甘みがしょーびき餅のモチモチとした食感とよく合います。

また、しょーびき餅を油で揚げた「揚げしょーびき」もおすすめです。揚げることによって、しょーびき餅がカリッとした食感になり、香ばしさが増します。塩や砂糖など、お好みで味付けをして食べることができます。

さらに、しょーびき餅を使ったスイーツも人気があります。たとえば、しょーびき餅を白玉粉と混ぜて作られる「しょーびき団子」は、モチモチとした食感と甘さが特徴です。また、しょーびき餅をあんこやクリームで包んだ「しょーびき大福」も、その優しい甘さが人気のメニューです。

しょーびき餅は、そのまま食べても美味しいですが、アレンジして食べることで、さらに美味しくいただけます。ぜひ、お気に入りの食べ方を見つけてみてください。