国指定重要文化財・如法寺の仏殿

国指定重要文化財・如法寺の仏殿

如法寺の歴史と由来

如法寺の歴史と由来

如法寺は、奈良県御所市にある浄土宗の寺院で、国の指定重要文化財にもなっています。創建された時期は不明ですが、奈良時代の僧・行基が開いたと伝えられています。その後、鎌倉時代には浄土宗の開祖である法然上人が滞在し、浄土宗の拠点のひとつとなりました。

如法寺は、室町時代以降には度重なる火災に見舞われましたが、その都度再建されてきました。特に、江戸時代の大火では本堂が焼失しましたが、1693年に再建されました。そして、明治時代には廃仏毀釈運動によって荒廃しましたが、その後、復興事業が行われ、現在の姿となりました。

如法寺は、本堂、庫裏、観音堂、鐘楼などの建物からなる寺院で、そのうち本堂と観音堂は国の指定重要文化財となっています。本堂は、入母屋造りの屋根で、正面に唐破風を設けた建物で、内部には阿弥陀如来像と薬師如来像が安置されています。観音堂は、切妻造りの屋根で、正面に千鳥破風を設けた建物で、内部には如意輪観世音菩薩像が安置されています。

如法寺は、歴史と伝統のある寺院で、現在も多くの観光客が訪れています。また、境内には、国の天然記念物に指定されている樹齢1,300年を超えるクスノキがあり、これも見どころのひとつとなっています。

国の重要文化財に指定された仏殿

国指定重要文化財・如法寺の仏殿

如法寺の仏殿は、国の重要文化財に指定されている。この仏殿は、室町時代中期の応永10年（1403年）に建てられたもので、入母屋造、檜皮葺きの建物である。仏殿の正面には、三間一戸の向拝があり、その上には、千鳥破風が設けられている。向拝の柱間には、彫刻が施されており、左右には、金剛力士像が安置されている。仏殿の内部は、身舎と内陣に分かれており、身舎には、本尊の阿弥陀如来坐像が安置されている。内陣には、脇侍の観世音菩薩坐像と地蔵菩薩坐像が安置されている。

如法寺の仏殿は、室町時代中期の建築様式を今に伝える貴重な建物である。この仏殿は、国の重要文化財に指定されており、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっている。

如法寺の見どころと魅力

如法寺の見どころと魅力

国指定重要文化財に登録されている如法寺の仏殿は、茅葺き屋根と木造の建築が特徴的な美しい建物です。内部には、本尊である薬師如来像をはじめ、多数の仏像が安置されており、その荘厳な雰囲気は一見の価値があります。また、如法寺には、京都府指定天然記念物に指定されている「如法寺の杉並木」があり、樹齢数百年の杉が立ち並ぶその姿は圧巻です。さらに、如法寺には、国登録有形文化財に登録されている「如法寺の山門」もあり、その歴史的価値も見逃せません。