北海道

コスモの歴史と沿革 札幌の老舗ショッピングセンター「コスモ」は、1969年12月1日にオープンしました。創業者は、札幌市で呉服店を営んでいた小澤芳太郎氏です。小澤氏は、戦後の高度経済成長期に札幌の商業の発展を願い、コスモを建設しました。コスモは、札幌初のショッピングセンターとして注目を集め、多くの買い物客が訪れました。 コスモは、オープン当初から「ファッション」「グルメ」「カルチャー」の3つをコンセプトとして掲げてきました。ファッションでは、当時の最新ファッションを取り揃え、グルメでは、北海道の特産品や全国各地の銘菓を販売してきました。カルチャーでは、映画館や書店を併設し、市民の文化活動の拠点として親しまれてきました。 コスモは、1973年に増床を行い、売場面積を拡大しました。また、1988年には、別館「コスモサテライト」を開業し、さらに売場面積を拡大しました。コスモは、札幌の街とともに発展してきたショッピングセンターであり、市民に愛され続けてきました。 しかし、近年は、インターネットショッピングの普及や郊外型ショッピングセンターの台頭により、コスモの売り上げは減少傾向にあります。コスモは、2019年に建物の老朽化を理由に一時閉鎖し、2020年にリニューアルオープンしました。リニューアル後は、売場面積を縮小し、テナントの入れ替えを行いました。 現在のコスモは、ファッション、グルメ、カルチャーの3つのコンセプトを引き継ぎつつ、新たな取り組みにも挑戦しています。例えば、コスモは2021年に、札幌市内の飲食店と提携した「コスモ・フードデリバリー」を開始しました。コスモ・フードデリバリーは、コスモのウェブサイトから飲食店の料理を注文することができるサービスです。 コスモは、札幌の老舗ショッピングセンターとして、市民に愛され続けてきました。今後も、市民のニーズに応えながら、札幌の商業の発展に貢献していくでしょう。