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元なぎさ通りの由来と歴史 元なぎさ通りは、東京の下町を流れる隅田川に沿って伸びる約1kmの商店街です。江戸時代には、このあたりは隅田川と直結した水路であったため、水上交通の要所として賑わっていました。また、浅草や向島などの観光地にも近く、多くの商家や料亭が軒を連ねていました。 明治時代になると、隅田川に橋が架けられ、水上交通の重要性は失われていきます。しかし、元なぎさ通りには、依然として多くの商家や料亭が残り、人々の賑わいがありました。大正時代には、このあたりは花街として知られるようになり、多くの芸者が行き交うようになりました。 昭和時代になると、第二次世界大戦の空襲で、元なぎさ通りは大きな被害を受けます。しかし、戦後には復興が進み、再び多くの商家や料亭が開業しました。昭和30年代には、高度経済成長に伴い、元なぎさ通りには、多くのデパートやスーパーマーケットが建設されました。 しかし、昭和40年代になると、モータリゼーションが進み、人々の移動手段が自動車中心になると、元なぎさ通りは衰退の一途をたどります。デパートやスーパーマーケットは閉店し、多くの商家や料亭も姿を消しました。 平成時代になると、元なぎさ通りは、再び注目されるようになりました。平成10年に、元なぎさ通りは「東京都選定歴史的景観形成地区」に選定され、町並みの保存や活用が進められるようになりました。平成15年には、元なぎさ通りに「もとなぎさ」という新しい街区が誕生し、多くの飲食店や雑貨店が開業しました。 現在、元なぎさ通りは、昔ながらの町並みが残り、多くの飲食店や雑貨店が軒を連ねる、人気の観光スポットとなっています。また、隅田川沿いの遊歩道からは、東京スカイツリーやアサヒビール本社ビルなどの高層ビル群を眺めることができます。