「おせき餅」の歴史と豆知識
「おせき餅」の誕生と歴史
「おせき餅」は、平安時代の貴族の間で食べられていた餅菓子です。その起源は、平安時代初期の延喜年間(901年~923年)にまで遡ると言われています。当時、宮中では節分に「せち餅」という餅菓子を食べる習慣がありました。この「せち餅」が、貴族の間で「おせき餅」と呼ばれるようになり、庶民の間にも広まっていきました。
「おせき餅」は、小豆や黒豆、くるみなどをまぶした餅菓子です。その形は、丸い形や四角い形など、地域によってさまざまです。また、その食べ方も地域によって異なり、お雑煮や汁粉に入れて食べる地方もあれば、そのまま食べる地方もあります。
「おせき餅」は、縁起の良い食べ物とされています。その理由は、小豆や黒豆などの豆類は、「魔を滅する」という意味があるからです。また、「おせき餅」の丸い形は、「円満」を意味しています。そのため、「おせき餅」は、お正月や節分など、縁起の良い日には欠かせない食べ物となっています。